韓国でも自動車の生産が低下している

報道記事:韓国トラック運転手ストが拡大、半導体に影響も 現代自工場で生産減

[ソウル/蔚山 10日 ロイター] – 韓国のトラック運転手によるストは10日で4日目に入り、規模も拡大している。港湾などからの配送遅延で鉄鋼大手ポスコや現代自動車、起亜自動車が影響を受けており、半導体や石油化学製品向けの原材料輸送も滞る恐れが出ている。

 南部蔚山にある現代自の国内最大工場の生産は、ストによる部品不足で、9日の生産が通常の半分に落ち込んだ。同社の組合関係者が10日に明らかにした。同工場の正面では10日、約1000人の運転手がデモを行った。

同社の広報担当者は生産に一部混乱が生じているが、できる限り早期に正常化したいと述べた。

蔚山工場の通常の1日当たりの生産台数は約6000台で、高級車「ジェネシス」のスポーツタイプ多目的車(SUV)モデルや「アイオニック5」の電気自動車(EV)モデルが含まれる。

韓国政府の当局者によると、港湾の貨物取扱量で国内全体の1割程度を占める蔚山港では7日以来、コンテナの運搬が停止されている。国内のコンテナ取扱量の8割を占める釜山港では、コンテナの運搬が通常の約3割に、仁川港では2割に落ち込んだ。

国土交通省によると、トラック運転手の労働組合「貨物連帯」の組合員の約35%に相当する7500人程度が10日のストに参加する見通し。政府推定では全国のトラック運転手42万人の約6%が同労組に所属する。

労組幹部は10日、運転手らは蔚山で生産されている半導体向けの原材料輸送を拒否する計画だとロイターに明かした。また、市内にある石化コンビナートに入る車両の数は通常の10分の1に減っているとした。

尹錫悦大統領は10日、政府はストに関して中立姿勢を取る方針だと述べた。

労組は10日に政府と会合を開いたが、合意は成立しなかった。11日に再度協議を行う。

労組関係者は、ストを実施するための資金が9日に底をついたとし、ストがあと10日続く可能性は低いとの見方を示した。

ロイター

【コメント】
韓国でも自動車生産が停滞している。中国のロックダウンによる部品不足や半導体不足だけが原因ではない。今回の原因はストライキである。アメリカでもトラックや港湾労働者のストライキで物流が止まっている。

複合的な要因となると、簡単には元には戻らない。物がないから運べない、運べないから作れないという事象が至るとこるところで起こっている。生産力が落ちている部品メーカーはストで製品を運べない韓国企業の優先度を落とすであろう。すると、物流が回復しても部品がない状態となる。

今後の問題は、企業の業績が落ちる、株価が落ちることである。世界中で高インフレが続き、金利が上がっている。持っている金融資産は目減りする。そうなると車を買う人は減ってしまう。最近の車は故障も少ないはずで、買い替える必要はない。経済は縮小していく。

簡単にいうとバブルがはじけるのである。はじけなければバブルではないのだが、韓国のバブルははじけそうである。韓国発の仮想通貨は99%下落し、家計は限界まで借金をしている。何かのきっかけですべてがくずれていく。今は、そのきっかけがいたるところに転がっている。

  参照:gendai 4月29日 韓国で仮想通貨が“暴落”…地獄を見た若者たちの「悲惨すぎる現実」
  参照:日本経済新聞 4月26日 韓国経済の減速、家計負債が足かせ 利上げで負担増

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