ドイツがカタールからのLNG調達を進めている ロシアは長期的には不利に ウクライナの戦況がよくない中、短期勝負に出てくるかも

報道記事:ドイツ電力2社、LNG調達でカタールと合意間近=関係筋

[ロンドン/フランクフルト 19日 ロイター] – ドイツの電力会社RWEとウニパーは、カタールから液化天然ガス(LNG)を購入する長期契約で合意に近づいている。複数の関係筋が明らかにした。

調達先はカタールのノース・フィールド・イースト拡張事業。同事業では年間7700万トンの天然ガスの液化能力を2027年までに1億2600万トンに拡充する計画。

ドイツは、ロシア産ガス依存からの早急な脱却を迫られている。

関係筋によると、カタールとの交渉は、契約期間や価格などの主要条件を巡り相違があり停滞していたが、近く妥協が成立する見通し。

カタール国営石油会社、カタール・エナジーのコメントは得られていない。

ウニパーは19日、ロイターに、カタールと協議しているが合意には至っていないと述べた。RWEは、詳細には踏み込まず、カタールと「良好で建設的な」協議をしていると説明した。

ロイター

【コメント】
ずっとヨーロッパのエネルギー危機が手を打っていないわけではない。ドイツはカタールとLNGの長期契約を進めているようだ。この冬にどれだけ効果があるのかはわからない。長期的には脱ロシアに進むだろう。

だが、長期的な有利さは、短期的に有利になるとは限らない。ロシアにすると、時間は敵である。2年3年とたつとヨーロッパはロシアに依存せずに済むようになる。それなら、今年の冬に一気に勝負に出ないとも限らない。エネルギー供給の全面供給停止である。

これからのことは読めないが、冬は間近である。今年は、なんとなく時が過ぎるようなことはなく、激動の時代を感じざるを得ないようだ。

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