スウェーデン首相が辞意表明 ヨーロッパの他の国の政権運営も危うい

報道記事:スウェーデン首相が辞意表明、総選挙の敗北認める

[ストックホルム 14日 ロイター] – スウェーデンのアンデション首相は14日、11日に実施された総選挙での敗北を認め、辞意を表明した。

選挙管理当局の最新の集計によると、穏健党、スウェーデン民主党、キリスト教民主党、自由党の右派陣営は176議席、アンデション氏率いる社会民主労働党を中心とする中道左派の与党陣営は173議席を獲得したもよう。定数は349議席。

今回の選挙では、反移民などを掲げる極右のスウェーデン民主党が穏健党を抜いて2位に躍進。同国政治が転換点に立ったことを示した。

アンデション首相は敗北を認めたものの、多くの国民がスウェーデン民主党の勢いを懸念していることを警告した。

一方、穏健党のクリステルソン党首は自身のインスタグラムに動画を投稿し、新政権樹立に向けて作業を開始すると表明。社会には大きな不満が渦巻いており、暴力への恐怖や経済への懸念から世界は非常に不透明になっていると指摘した上で、政治的偏向が非常に大きくなっていることから「分裂ではなく、団結させようというのが私のメッセージだ」とした。

ロイター

【コメント】
スウェーデンのアンデション首相が選挙での負けを認め辞任することとなった。EUは各国で分断、EUの国通しでの分断が進むように思う。

企業や人間関係でもそうだが、経済が好調で、問題が少ないときは他社とうまくやっていく余裕があるが、それが逆向きになると分断が発生する。EUも拡大を続けたのは経済が好調だったからだ。もちろん、EU全体で何千万人という移民を受け入れることができるのも経済がよかったからだ。経済がよかった要因の一つが、ロシアからの比較的安いエネルギーだった。ところが、今はエネルギー金額が少し安いとか少し高いではなく、何倍もの高騰となってしまった。当然経済は悪くなる。

そうなるとすべてが逆向きとなる。スウェーデンは移民増加による犯罪激増が首相交代につながった。これから、経済悪化が始まるともっと問題が発生するであろう。

ヨーロッパでは首相の辞任が続いた。ラトビア、イタリア、最近のイギリス。フランスのマクロン大統領も選挙では危うく落選しそうになった。今後、経済の低迷と寒い冬はヨーロッパの国々の治安を危うくしそうである。ヨーロッパ諸国で内戦がおこると発言する人も出てきている。

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