人口が激減するディーガルの世界は第三次世界大戦がもたらすのか?

ディーガルの予測では2025年までに日本の人口が20%近く減ってしまう。アメリカに至っては70%。そのほかの西側諸国も半分もの人口が減る。このブログではディーガルが予測している人口減少が何によってもたらされるのかを探ろうとしている。ディーガル自身が人口減少の根拠を公表していないのだ。ディーガルの予測はあまりにも現実離れしていることから何が起こるのかわからない。

ロシアのウクライナ侵攻以来、第三次世界大戦がはじまる懸念が高まっている。中国の動きやイランの動きも今後どうなるかわからない。では、第三次世界起こったとして、ディーガルの予測のように人口が減るのであろうか?2025年はあと3年後、3年間で膨大な数の人々が死ぬというのだ。

第二次世界大戦の死者数

第二次世界大戦の期間は丸6年(1939年9月1日 – 1945年9月2日)
国によって戦った期間は違うが、長期間にわたり総力戦が行われた。
以下は第二次世界大戦時の死者数である。

国名人口(人)死者数(人)比率
ソ連196,700,00021,800,000〜 28,000,00011.0% 〜 14.2%
ドイツ69,850,0005,500,000〜 6,900,0007.9%〜 10.0%
日本71,380,0002,620,000 〜 3,120,0003.67% 〜 4.37%
アメリカ131,028,000418,5000.32%
イタリア44,394,000454,6001.03%
フランス41,700,000550,0001.35%

日本はアメリカから空襲を受け、さらに原爆まで落とされて都市という都市は焼け野原となった。それでも死者の人口比は4%程度である。もっとも死者の比率が高いのはソ連。そしてヨーロッパで敗戦国となったドイツである。陸続きの国は戦場への人の輸送が容易で前線にいる兵士が多くなる。また、戦争の終盤では負けている国が蹂躙されるため被害者が増える。それでもドイツで10%である。

現在の戦争で犠牲者はどれくらいになるのか?

現在の戦争は第二次世界大戦の頃に比べ被害者が少なくなりやすい。確かに兵器は進化し、爆弾の性能は向上、ミサイルやドローンが発達し離れたところも攻撃できる。だが、兵器が高度化されており数は作れない。アメリカからウクライナに供給さられた対戦車ミサイルのジャベリンを例にすると以下の記事がある。

在庫の3分の1が消えた
在庫問題の詳細について、戦略研で国際保障プログラムの上級顧問を務めるマーク・キャンシアン氏が解説している。

米陸軍の予算レポートによると、ジャベリンの生産が始まった1994年以来、累計3万7739発が生産されている。ただし米軍は毎年、演習により在庫の一部を消費している。その推定数を差し引くと、ウクライナ提供前時点での在庫は2万から2万5000発ほどだと氏は見積もる。すでに提供された7000発により、在庫の3分の1前後が消えた計算だ。

氏は「アメリカはまず間違いなく、在庫のおよそ3分の1をウクライナにすでに提供している。したがってアメリカは、自国の戦争計画に十分なだけの大量の備蓄を確保するために、輸出量を削減せざるを得ない時期に近づいている」と指摘した。
  記事より一部抜粋

Newsweek

ジャベリンがロシアの戦車を次々を破壊したと報道があったが、ウクライナという一部の戦地においてアメリカの保有する3分の1のミサイルが使われたのである。この記事は4月27日なので戦闘が始まって2か月時点である。世界大戦に必要なミサイルを準備しようとすれば数年間かけて工場の増設から始めないといけないであろう。ロシア側の戦車も簡単には増えない。戦車も高度化しており、簡単に大量生産をできるものではない。昔のように数百両の戦車隊が双方ぶつかり合うことはなさそうである。

戦闘機もそうだ。日本は第二次世界大戦中、7万機を超える戦闘機を作っている。現在の日本の戦闘機保有数は300機に満たない。アメリカでも2700機ほどだ。たとえ、工場を増設したとして、パイロットの育成は1年や2年ではできない。

そうなると、高度な兵器やミサイルは敵基地に限定して集中的に使うことになるであろう。そもそも、民間人を攻撃することは現在においては簡単に実施されない。意図的に行ったとしても昔の大空襲のようにあからさまな都市攻撃はやりにくい。

可能性があるとすれば、比較的高度な兵器を使いつくし、人海戦術に頼らなければならない状況であろう。国民が徴兵され、数十万、数百万人が兵士となれば大規模な殺戮戦があるかもしれない。だが、第二次世界大戦の犠牲者を見てもわかるように、それでも国民の犠牲者が10%を超えることはなさそうだ。

第三次世界大戦は、ディーガルの世界へ向かうきっかけの一つ

現在の政界情勢から第三次世界大戦は起こるのではないかと思っている。ちゃくちゃくとチーム分けが進んでいるからだ。第三次世界大戦があったとしても、ディーガルに予測する2025年にはならない。核攻撃があれば別だが、ディーガルは予測には核戦争は考慮されていないとレポートに記載している。

戦争による攻撃で人は死なないかもしれないが、戦争に伴う物流の停止やエネルギー輸入の激減等によりそれはありうる。中国が世界への輸出をすべて止めたとしたら?イランがサウジアラビアの石油施設を本気で攻撃したら?

第二次世界大戦が発生した80年前は食糧を自給できる国も多く、エネルギーの消費量も少なかった。なにがしかの施設が破壊されても、高度な部品は使っておらず、人が頑張れば再建できた。だが今は違う。他国の技術が必要で、他国の資源を使わなければ立ち行かないのだ。

ロシアがヨーロッパへ供給する天然ガスを止めている。ヨーロッパではではそのために止まった工場がある。肥料が作れなくなっている。肥料が高くなってしまったため、食糧の生産を減らそうとしている。ロシアが天然ガスを止めている理由の一つが、ドイツがパイプラインの稼働に必要な部品をロシアに提供しないからだと言っている。ロシアとヨーロッパは戦争をしていないにもかかわらずこの状況である。

すでにイギリス、ドイツでは要人がこの冬に食糧、暖房が十分供給できないことを口にしている。多くの人が死ぬのであろう。戦争が始まればそれがもっとひどくなるのは容易に予測できる。

2025年まであと3年 なにが起こるかは見えてきているがディーガルの世界は想像できない

2025年のディーガルの世界はどうやってもたらされるのか。複合的な要因で解決できない方向に進むと思っている。まとめると以下である。

  ・第三次世界大戦による被害
  ・エネルギー不足による死(暖房がないための凍死など)
  ・飢餓
  ・ワクチン被害
  ・世界的な感染症

ヨーロッパで起ころうとしているのがエネルギー不足による死と食糧不足だ。人間が寒さと飢えで苦しんでいるときに、ワクチンによる免疫低下が顕在化したらどうなるか。簡単に感染症が広まってしまい、死者は新型コロナウイルスのそれどころではないだろう。

だとしても、日本人があと3年で2400万人も死んでしまうような状況は想像できない。この冬にその少し未来が見えるかもしれない。安心できる状況だといいが。

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