
報道記事:混乱続くリビア 首都で武装組織が衝突 一般市民含む32人が死亡
国が東西に分裂し、混乱が続く北アフリカのリビアの首都トリポリで、武装組織どうしが衝突し、巻き込まれた一般市民を含む32人が死亡しました。
NHK
「アラブの春」でカダフィ政権が崩壊したあと、11年にわたって混乱が続く中、情勢が一層悪化するのではと懸念が強まっています。
北アフリカのリビアの首都トリポリで27日、対立する武装組織どうしが激しく衝突し、銃撃が相次ぎました。
現地の保健当局によりますと、この衝突で、巻き込まれた一般市民を含め合わせて32人が死亡し、159人がけがをしたということです。
リビアでは、2011年にカダフィ大佐による独裁的な政権が崩壊したあと、東西に分裂して内戦状態に陥っていました。
おととし、停戦が実現したものの、西部のトリポリで実権を握るドゥバイバ暫定首相が率いる勢力と、東部を拠点とする元内相のバシャガ氏が率いる勢力が対立して、東西に分裂した状態が続いています。
今回の衝突を受け、国連は双方に自制を求めていますが、情勢が一層悪化するのではと懸念が強まっています。
【コメント】
リビアの内戦か拡大するかもしれない。32人もの死者が出る武力衝突が起こったようだ。これから、食糧危機が始まると、人々の不安が高まりさらに激化することが予想される。
リビアには石油、天然ガス資源があり内戦ではその資源の争奪戦となっている。このリビアはヨーロッパでのロシア天然ガスの代替も検討されていたが、やはり困難のようだ。
参考:THE WALL STREET JOURNAL 欧州のロシア依存脱却に暗雲、代替ガス確保難航
ディーガルはリビアの50%近い人口減少を予測している。原因は内戦だけではないと思う。国としての崩壊は進んでいる。