愛媛で水不足 祈るほかない 台風4号に期待 

報道記事:「雨乞いでもしなければ」早い梅雨明けにコメ作りへの影響懸念(愛媛)

各地では連日暑さが続きますが、観測史上、最も早い梅雨明けに、愛媛県内でコメ作りをする農家からは水不足を懸念する声が上がってます。

(コメ農家・宇都宮悟さん)
「雨乞いでもしなければいけない。そういう風になって欲しくはないが、あと10日、2週間経てば、本当に大変だなと思う」

水の張られた田んぼには太陽が照りつけています。
県内有数のコメどころ、愛媛県西予市宇和町。先月から今月上旬に掛けて植えられた稲が風に揺れています。

(宇都宮さん)
「雨が少ない。ずっと少ない状態が続いているので。40~50ミリの雨では、水が山から出てこない。全部山が吸い込んでしまう」

地元で40年以上、農家を営む宇都宮悟さん。
「空梅雨」の影響が、稲作にも、じわじわと出てきていると話します。

(宇都宮さん)
「もう水は張ったままにしておいて、できるだけ水の無駄を無くす」

田んぼから一時的に水を抜いて土を乾かすことで、稲を強くする「中干し」の作業も、ことしは一部で見送る予定です。

(宇都宮さん)
「来月20日ごろ『出穂』してきたら、1カ月後には収穫になる。その間、なんとか、水が持ってくれれば」

わずか15日間だった今年の梅雨。
気象台によりますと、梅雨の間に降った雨は、西予市宇和で、81・5ミリ。平年のおよそ4割程度に留まりました。

(宇都宮さん)
「池の水が定期的にずっと流れているので、今は問題はない」

宇都宮さんの田んぼからおよそ6キロ上流にある関地池。
農業用水およそ100万トンを貯えることのできる、宇和町の水がめです。

大きく下がった水面と、むき出しになった山肌。近所の住民によると、水位は既に、平年の同じ時期と比べて、半分程度にまで減っているということです。

(宇都宮さん)
「今週末からちょっとまた曇りの予報なので…。この取材より、天気の予想をして欲しい(笑) どういう状況で、これからの天候が動いていくのか。その方が心配」

コメの収穫は、早い品種では8月下旬ごろから始まり、10月中旬まで続くということで、その間、田んぼの水を絶やすことはできません。

農家の人たちにとって気がかりな日々が続いています。

(宇都宮さん)
「雨が降ることを頼りにするだけ。それ以外に方法がない」

あいテレビ

【コメント】
愛媛県でも水不足が発生している。今のままだとコメの生育に影響しそうである。そのような中、機体の台風が近づいている。来週には朗報があるかもしれない。少しの雨では足りない。
  参照:ダブル台風が発生中 台風4号は猛暑パターンを大雨パターンへ一変させる可能性も

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