
報道記事:「仏軍は出ていけ」 ニジェールで数千人が抗議
【9月3日 AFP】西アフリカ・ニジェールの首都ニアメーで2日、旧宗主国フランスの駐留部隊撤退を要求する数千人規模の抗議集会が開かれた。7月にクーデターを起こした軍部隊も仏軍の撤退を求めている。
集会は仏軍駐留に反対する複数の民間団体の呼び掛けに応じ、仏軍駐屯地の近くで行われた。参加者は「仏軍は出ていけ」などと書かれたバナーを掲げていた。ニジェールには約1500人の仏軍部隊が駐留している。
ニジェールでは軍部隊が7月26日、2年前に民主的な選挙によって選ばれたモハメド・バズム(Mohamed Bazoum)大統領を大統領警護隊が拘束。フランスはバズム氏支持の立場を打ち出しており、軍部隊との関係が急速に悪化している。
軍部隊は8月3日には、フランスとの軍事協力協定の破棄を通告。その後、シルビアン・イッテ(Sylvain Itte)駐ニジェール大使の国外追放と、同大使の外交特権剥奪を発表している。(c)AFP
AFP
【コメント】
ニジェールのクーデータは成功し、国民も支持をしているようだ。国民は駐留するフランス軍を追い出そうとしている。
フランスはニジェールの権益を握っている。軍を駐留させているのはそれを実現するためだ。宗主国として過去の関係だけで友好するなら軍はいらない。当然ニジェールの国民は良く思っていない。これまで駐留し続けたということは力で押さえつけたということになる。
フランスは先進国である。GDPランキングも高い。だがそれは、このようなアフリカの権益に笹いられてきたものだ。ドイツの経済が好調だったのがロシアの安いエネルギーに依存していたのと同じである。もちろん、それが悪いというのでっは無い。なくなってまった今後、凋落が待っている。
単にフランスだけの問題ではない。EU自体が試練を迎えている。BRICSが加盟国を増やす中、EUはこれまでのように経済で優位性を保てるかどうかがわからなくなってきている。各国での暴動、自然災害、そして戦争の危機とあらゆる問題が噴出してきている。
ニジェールでの出来事はフランスそしてEUが大きな転換期だということを表に出してくれたように思う。