
報道記事:大西洋の海洋循環、早ければ2025年にも停止する可能性【研究結果】
科学誌『Nature』に、衝撃的な研究結果が掲載された。温室効果ガスの影響により、大西洋の海洋循環は早ければ2025年にも停止する恐れがあるらしい。
大西洋には、海水が表層で北上して深層では南下する「大西洋南北熱塩循環(AMOC)」がある。この循環は、気候システムの維持という重要な役割を果たしてるそうだ。
もし海洋循環がストップしてしまうと、異常気象や海面上昇、モンスーンの変化など、その影響の大きさは計り知れないとのこと。現在も世界各地で異常気象が報じられているが、それ以上の悲劇が起こってしまうかもしれない。
ちなみに、今から1万2000年以上前にもAMOCの停止は起きていたらしい。そのときは、北半球の気温が10〜15度も変動したんだとか——。
研究チームによると、AMOCは早ければ2025年、遅くとも2095年には停止するという。最悪の事態があと2年で起こり得るほど、環境悪化は進んでしまっているようだ。
手遅れになる前に、温室効果ガスの排出量をゼロに近づける。これが、全人類の課題であり、義務でもあるのだろう。
TABI LABO
【コメント】
今年は熱波や猛暑のニュースが多い。しかし、ヨーロッパでは冷夏が問題となっている。一部の国は暑いが、フランス、イタリア、などヨーロッパの多くの国は平年よりかなり気温が低くなっているという。
その原因の一つが大西洋の循環かもしれない。南北を循環しているこの海流は気温に大きな影響を与えていると思われる。海流がなくなるというのだから、暑いところは暑いまま、寒いところはより寒くなる。素人なりに考えるなら、西ヨーロッパは南からくる海流が止まることでより寒くなるのではないだろうか?
寒さは死者を増やす。病気も増やす。暖房となるエネルギーも必要とする。作物は育たなくなる。エネルギー危機、サプライチェーン危機を起こす。
記事ではあっさり書いているが、気温は10度~15度も変化するという。2-3度変化するという温暖化で大騒ぎのところ、10度も気温が下がるなら、今のヨーロッパは死の土地となってしまうのではにだろうか?