
報道記事:ロシアのウラン濃縮工場で爆発
金曜日、ロシアのウラル地方にあるウラン濃縮工場で爆発が起き、ロシア国営原子力企業は不安を和らげるための声明を発表した。
工場を所有するロスアトム社の声明によると、現地時間午前9時ごろ、ノヴォラリスクにあるウラル電気化学コンビナートの作業場で劣化六フッ化ウランの入ったシリンダーが「減圧」(つまり爆発)したという。
六フッ化ウランは、ウランの濃縮プロセスに使用される化学物質です。
RIAノヴァストは、爆発で機械的衝撃により1名が死亡したが、施設内の放射線レベルは正常であると報告している。
ロスアトム氏は、事件は「速やかに局地化された」と述べ、原発近くに住む人々に危険はないと付け加えた。
しかし、ロシアの報道機関「E1」は、工場の従業員100人が近くの病院に搬送されたと報じた。
注目に値するのは、まさにこのプラントが、単一では全世界最大のウラン濃縮プラントであるということである。
Hal Turner RadioShow
Google翻訳
【コメント】
報道は少ないが、ロシアのウラン濃縮工場で爆発があったようだ。この記事では放射能レベルは政情とあるが、実際はわからない。従業員100人が病院に搬送された可能性があるからだ。
気になるのは核戦争の可能性ではない。エネルギー危機だ。原油価格や天然ガス価格が落ち着いているが、濃縮ウランの供給は原子力発電所の稼働に関わるからだ。
以前に記事にしたが、アメリカの原発はロシアからのも濃縮ウランに頼っている。こんかいの事故で、生産が止まれば、それはアメリカの原発の稼働に影響する。すぐに燃料が足りなくなることは無いだろうが、世界は思いがけないところでロシアに依存している。
ウクライナの戦況はよくわからない。少なくともウクライナの反転攻勢と言っていたものはあまり効果を上げていないし、西側諸国からの武器供与も成果に結びついているとは言えない。西側の武器枯渇も問題になり始めており、このままウクライナのジリ貧状態が続くのかもしれない。そうなると、ウクライナもロシアもなにがしかの打開策を探すだろう。
それは戦線の拡大か、さらなる制裁となる。制裁により、いつエネルギー価格が小苦闘するかわからない状態だ。日本は原発の再稼働で電力料金の高騰を幾分か軽減できた。でも世界がそうとは限らない。アメリカは産油国であるが、ウランはロシアから輸入している。今回の事故も今後のエネルギー価格高騰の遠因となるかもしれない。