
サル痘の感染者が増えている。Our World in Dataというサイトで確認できるサル痘の感染者数である。この一週間でさらにグラフの傾斜が急になっていることがわかる。ここ数日は1日に150人から350人ほど感染者が増えている。イギリスの感染者はは6月17日に517人にもなっている。このペースで増えると1か月後には10万人を超えるとも言われている。
今週23日にWHOの緊急会議が開かれる。今の状態だと、WHOは緊急事態と判断するのではないだろうか?ここで判断しないと、後から批判を受ける可能性がある。そうなると、各国とも予防措置を取らなければならなくなる。各国の担当者も批判を受けないためには少し過剰とも思える対応を取らざるを得ないであろう。ワクチン接種が始まるのである。
アメリカの報道を見ていると、ワクチン接種は濃厚接触者に限定するようである。気になるのは、接触の後にワクチンを打つことである。ワクチンは予防ではなかったのか?天然痘ワクチンは接種することで病気が発生したこともあるらしい。濃厚接触者にワクチンを打ち、発症した場合、接触が原因かワクチンが原因かはわからない。厚生労働省の新型コロナワクチンへの見解を見ていると、ワクチンが原因とされることはないであろう。
サル痘ワクチンがどのような作用をもたらすのか、現時点ではわからない。だが、ワクチン接種開始とともに感染者数が増えような気がしている。感染者が市中に広まると、濃厚接触者だけでなくワクチン接種は国民全員が対象となるであろう。
どうやら、日本でもサル痘のワクチン接種の準備は進んでいるようである。
参考:東京新聞 6月15日 サル痘の濃厚接触者に接種可能に 天然痘ワクチン、研究開始
