報道記事:サル痘報告が急増、国内流行が懸念される事態に
日本のサル痘の報告例が増えている。厚生労働省のデータによると、2023年に入ってから増加し続け、3月だけで52例と急増。3月30日時点で、2022年7月25日からの累計で82例となった。「渡航歴なし」が93.9%と大半だったほか、報告があった地域は9都府県に広がっており、国内流行が懸念される事態になっている。
図1は、日本で確認されたサル痘の報告例の推移だ。2022年は1カ月に0~2例だったが、2023年に入ってからは10例、12例と増加。3月は1カ月で52例と急増した。図1 日本のサル痘報告例の推移(横軸は医療機関受診日。厚生労働省のデータを基に編集部で作成)
日経メディカル
【コメント】
サル痘の感染報告が増え続けている。世界では昨年の5月から増え始め、8月にはこのままパンデミックになるのではと思われた。WHOも警告を出したほどだ。
2022年9月になると勢いは収まりWHOの警告は杞憂に終わったかのように思われた。ところが日本では今になって感染者が増え始めている。今日発表があった13人はすべて男性。11名は東京である。
パンデミックになるかどうかわからないが、感染の恐ろしさはコロナの比ではない。発疹のあとが一生残る可能性がある。また、症状もひどく、長い期間に亘る。銭湯やジムで感染するともなれば、一気に関連店舗はつぶれるだろう。なにせ、皮膚の欠片から感染する可能性があるのだ。マスクでは防げない。
今のところは今後の推移を見守るとしか言いようがないが、パンデミック騒ぎ、ワクチン騒ぎはもうやめてほしい
以下は厚生労働省の発表
厚生労働省 4月4日 サル痘の患者の発生について
本日、以下の男性13名について、検査の結果、サル痘の患者と確認されたことが、東京都及び大阪府から報告されました。
我が国では、サル痘は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)において、4類感染症に指定されており、届出義務の対象となっています。
患者に関する情報は、以下のとおりです。
年代 | 性別 | 症状 | 医療機関受診日 | 居住自治体 (居住地) | 海外 渡航歴 | その他 |
20代 | 男性 | 発熱、発疹、咽頭痛、倦怠感、リンパ節腫脹 | 3月24日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
40代 | 男性 | 発熱、発疹、リンパ節腫脹 | 3月24日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
40代 | 男性 | 発熱、発疹 | 3月24日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
30代 | 男性 | 発熱、その他皮膚病変 | 3月27日 | 神奈川県 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
30代 | 男性 | 発熱、発疹、肛門直腸痛 | 3月27日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
10代 | 男性 | 発熱、発疹、咽頭痛、リンパ節腫脹、肛門直腸痛 | 3月27日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
40代 | 男性 | 発疹、発熱、頭痛 | 3月28日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
20代 | 男性 | 発疹、咽頭痛肛門直腸痛 | 3月28日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
40代 | 男性 | 発疹 | 3月28日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
40代 | 男性 | 発疹、頭痛 | 3月19日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
40代 | 男性 | 発熱、発疹 | 3月28日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
40代 | 男性 | 発疹 | 3月29日 | 東京都 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
40代 | 男性 | 発熱、発疹、リンパ節腫脹、肛門直腸痛 | 3月27日 | 大阪府 | なし | ・患者の状態は安定している。 |
報道機関各位におかれましては、ご本人やご家族などが特定されないよう、個人情報保護にご配慮下さい。
医療機関への直接の取材や問い合わせはお控えください。