中国とブラジルが両国間の貿易でドルを捨てる 進むドル離れとブロック化 ブラジルはディーガルの予測のとおりレッドチーム入り

報道記事:中国とブラジル、貿易のために米ドルを捨てることで合意

中国とブラジルは、仲介者としての米ドルを捨て、自国通貨で取引することで合意に達した、とブラジル政府は水曜日に述べた。

この取引により、米国の経済覇権の最大のライバルである中国と、ラテンアメリカ最大の経済国であるブラジルが、ドルを介する代わりに人民元をレアルと交換し、元をレアルと交換して、大規模な貿易および金融取引を直接行うことが可能になります。

ブラジル貿易投資促進庁(ApexBrasil)は声明で、「これによりコストが削減され、二国間貿易がさらに促進され、投資が促進されることが期待される」と述べた。

中国はブラジルにとって最大の貿易相手国であり、昨年の二国間貿易額は過去最高の 1,505 億ドル (2,000 億シンガポールドル) に上ります。

1月の予備合意に続くこの取引は、北京で開催された中国とブラジルのハイレベルビジネスフォーラムの後に発表されました。

ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領は、当初、注目を集める中国訪問の一環としてフォーラムに出席する予定でしたが、日曜日に肺炎にかかったため、無期限に延期しなければなりませんでした。

当局者によると、中国工商銀行と交通銀行BBMが取引を実行するという。

中国は、ロシア、パキスタン、および他のいくつかの国と同様の通貨協定を結んでいます。

Hal Turner Radio Show

【コメント】
 ブラジルがドルを捨てる。ロシアや中国、インドが自国決済を進めているのはすでに発表されている。ブラジルも中国との貿易では自国通貨を使うことになった。いくらドルを辞めようと思っても、相手国が賛同しないとそうはならない。ブラジルも中国とはドルを使わないが、日本などとの取引では引き続きドルを使う。

 こうすると何が起こるだろうか?すぐに想像できるのはドルの下落である。中国とブラジルの貿易は約20兆円。この分のドルが不要となる。貿易のためにドルを調達する必要はない。ドルを保持していた企業はそれを売るだろう。

 また、不要なドルが増えることとドル安になるということはアメリカのインフレを加速する。アメリカは世界最大の輸入国だ。これまではドルを刷ることで海外から物を輸入していてた。ある意味、紙きれで買い物ができた。アメリカの国力の源泉である。ところが、これからは下落していくドルを受け取らない国が増える可能性がある。他の国もドル離れを起こすのだ。

 アメリカとの貿易でドルを使わないのは困難かと思うが、他国との貿易のためにドルを保持するのは下落リスクをともなう。ドルはより一層使われなくなる通貨となる。

 気になるのはディーガルの予測。ブラジルは人口減少が起こらない国である。南米という地理的な要因で世界で起こる人口減少(原因は不明)に巻き込まれないのかもしれない。ロシア、中国をはじめとしたレッドチームは人口減少が少ないことから、ブラジルはレッドチーム入りするとも推測できる。ブルーチームの壊滅的な人口減少がなぜかはわからないが、世界はディーガルの予測に近づく形で二分されていこうとしている。

タイトルとURLをコピーしました