イランとサウジアラビアが国交回復に合意 サウジアラビアはロシア、中国陣営に近づく ディーガルの予測にもこのことが表れていた

報道記事:イランとサウジ、外交関係再開で合意 中国が仲介

[ドバイ/ワシントン 10日 ロイター] – イランとサウジアラビアは10日、双方の安全保障関係高官が北京で会談し、外交関係の再開で合意した。

イラン、サウジ、中国が発表した声明によると、イランとサウジは外交関係を再開し、2カ月以内に大使館を再開させることで合意。国家主権の尊重と内政不干渉が強調されているという。

また、2001年に締結した安全保障協力合意のほか、通商・経済・投資に関する合意の始動でも合意した。

中国外交担当トップ、王毅氏は、今回の合意について対話と平和の勝利とし、中国は世界の困難な問題に対応するために建設的な役割を果たし続けると述べた。

米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は10日、サウジからイランとの外交再開に向けた協議について報告を受けていたが、米国は直接関与していなかったと指摘。今回の合意はイラクやオマーンで行われた協議を含む数回の協議の結果との見方を示し、米国はイエメン内戦やイラン侵略の終結に向けたこの過程を支持し続けてきたと述べた。

ロイター

【コメント】
イランとサウジアラビアが国交政治家で合意した。2016年にイラン市民がサウジアラビア大使館を襲撃したことにある。
   オピニオン 2016年1月16日 サウジアラビアとイランはなぜ対立するのか
「国交断絶の直接的な引き金となったのは、サウジ政府によるシーア派聖職者ニムル師の処刑と、それに憤ったイラン市民によるサウジ大使館の襲撃であるが、両者はかねてより対立関係にあったことで知られていた。」

最近サウジアラビアは、ロシア、中国と友好関係を気づき、アメリカ一辺倒から脱却した。軍事はアメリカに依存しつつ、中東での影響力を低下させるアメリカとは別でロシア、中国に近づいているのだ。そして、今回はその中国の仲介でイランとの国交を復活させようとしている。

イランと言えばロシア側、中国側のレッドチームの中核国だ。サウジアラビアはアメリカとズブズブの関係。その関係が変わってきている。先日紹介した越境3.0というYouTubeチャンネル番組でもイランとサウジアラビアは対立国として紹介されている。

今世界の枠組みは少し変わりながら、対立を深めようとしている。先日の記事に掲載したディーガルが予測する人口減少の値がある。イスラエル側(ブルーチーム)はイラン側(レッドチーム)に比べ大きく人口を減らしている。ところがよく見るとイスラエル側でもサウジは少しマシなのだ。隣国のバーレーン、UAEとは減少率が全然違う。今回のイランとの国交回復ニュースはこれに関係しているような気がしてならない。

ディーガルの予測 2025年人口減少率
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