マールブルグ病が発生 致死率は88% 潜伏期間は21日との情報も 赤道ギニアなので広まる可能性は低いか

報道記事:赤道ギニアで致死性のマールブルグウイルス検出、エボラ出血熱に類似

赤道ギニア保健当局は、同国で初めての稀ではあるが感染力の強いマールブルグウイルスを検出したことを、2月13日に世界保健機関(WHO)が確認した。数カ月前にガーナで流行し、専門家らはこの致死性ウイルスの蔓延防止対策を進めている。

WHOは、アフリカ大西洋岸にある人口160万人の赤道ギニアにおけるマールブルクウイルスの蔓延を確認した。先週、ウイルス性熱病により9人が死亡した同国キエンテム州で行われた検査の予備段階結果の報告を受けたものだ。

政府は先週、出血性発熱を原因とする一連の死亡事例を受け、200名以上の住民を隔離し、移動を制限したところだった。

マールブルグは、エボラと同じ科に属するウイルスで、主にオオコウモリ(fruit bat)類を媒介して広がる。体液の直接接触を通じて人から人へと感染し、1週間以内に出血性発熱を起こすとWHOのアフリカ地域事務局長マシディソ・モエティは説明した。

赤道ギニアでは報告された9人の死亡に加え、16例の感染を疑われている患者がおり疲労、発熱、下痢、「出血性嘔吐」などの症状が見られると政府は伝えている。

WHOは、大流行を防ぐための緊急医療従事者、および隔離政策を決定するために接触者追跡を行う医療チームを派遣したと語った。

さらに同機関は2月13日、蔓延対策を検討するための「緊急会議」を14日に招集する予定であると発表している。

88%。これはWHOによるマールブルグ病の致死率だ。これと比較して、ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームによると米国における新型コロナウイルスの致死率は1.1%だ。

マールブルグ病に対する承認済みのワクチンや抗ウイルス治療は存在していないが、静脈内輸液などの水分補給によって生存率が高まる可能性があるとWHOは述べている。しかし、赤道ギニアにおける流行の検出は困難になっていると米国疾病管理予防センター(CDC)はいう。発熱、悪寒、頭痛、筋力低下などの症状は、マラリアや腸チフス、エボラ熱などのウイルス熱病の症状と似ている場合が多いためだ。

マールブルグウイルスが初めて検出されたのは1967年のドイツと旧ユーゴスラビアで、死者7名を含む31例が報告され、主に実験用サルに起因するものだった。小規模な流行は1970年代、80年代および90年代に南アフリカ、ケニア、コンゴ民主共和国で発生し、CDCによると感染154例、死亡128名が報告された。2004年にはアンゴラで252名が同ウイルスの検査で陽性だった。2022年6月に死亡者2名を含む3例を検出したガーナの保健当局は、洞窟を避け、肉は十分加熱して食べるよう国民に呼びかけた。

明るい兆しはワクチンの開発が進められていることだ。米国立アレルギー感染病研究所の研究チームは、臨床試験結果が「長続きする」免疫と「重篤な有害事象がない」ことを示していると先月末に医学雑誌『The Lancet』に掲載された論文に書いている。ただしワクチンは現在も試験段階であり、ガーナ、ケニア、ウガンダおよび米国で追加試験が計画されている。

Forbes

【コメント】
日本で新型コロナウイルスの変異株が流行るかと思われたが杞憂に終わった。最近では新型コロナウイルスの感染者は激減し、新規のワクチン接種者も大幅に減少している。コロナももう過去のものになりそうな雰囲気がある。サル痘も流行らずに終わり、一安心といったところだ。

そこにマールブルグ病のニュースが出てきた。赤道ギニアですでに9名なくなっているとのことだ。驚くのはその致死率で88%もある。世界各国ではさまざまな疫病があるが、世界に広まるのもは少ない。日本ではそれほど、気にすることではないのかもしれない。

だが、懸念点がある。潜伏期間が長いのだ。移った人が次々と倒れて、病気自体が広がらないのではない。元気なうちに広めてまわり、その挙句高い可能性で死んでしまうという病気だ。以下のサイトを参照していただくとわかる
  厚生労働省検疫所 マールブルグ病について

「潜伏期間(感染から発症までの期間)は、2日から21日までの幅があります。」とのことだ。3週間に亘って病気を広めてしまう。これだけ潜伏期間が長いと誰から病気をもらったのかはわからなくなる。このような病気が広まり出したら、社会は大混乱となる。新型コロナいウイルスの時は5日だったり10日だったりした隔離は21日に及ぶことになる。致死率が高いだけに、移ったかもしれないと思ったときには絶望しかないだろう。

今後の動向が気になって仕方がない。ディーガルの予測での人口減少は「パンデミックではない」というところに救いを感じている。

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