
報道記事:岸田首相、来日中のNATO事務総長と会談へ-共同記者発表も予定
アジア歴訪中のストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は31日、岸田文雄首相と東京都内で会談する。中国を「体制上の挑戦」と見なすNATOは、アジア各国との連携強化に動いている。
同事務総長は岸田首相との会談後、共同記者発表に臨む予定。日本と韓国、オーストラリア、ニュージーランドの首脳は昨年、30カ国から成るNATOの首脳会議に初めて参加した。
ロシアが昨年2月、ウクライナに軍事侵攻して以降、中国はNATOがロシアを敵視していると非難。中国は米国についてもアジア太平洋地域でNATOと同じような軍事同盟を画策していると批判している。ストルテンベルグ事務総長は日本に先立って訪問した韓国で、「欧州で起きていることはインド太平洋にとって重要であり、アジアで起きていることはNATOにとって重要だ」とするスピーチを行い、ウクライナへの軍事支援強化が喫緊の課題であり、それがロシアを交渉のテーブルに着かせることに寄与し得ると指摘した。
BloomBerg
【コメント】
1週間前、1月31日の報道記事だが、NATOの事務総長が岸田首相と会談していた。NATOが日本に期待することは何だろうか?
想像に過ぎないが間違っていないと思うのは、NATOの期待は対ロシアへの戦争協力であろう。ロシアへの攻撃に参加しろとは言わないだろう。だが、敵対の姿勢をみせるだけで、ロシアへの牽制にもなるし、場合によってはロシアが日本に攻撃してくるかもしれない。日本はそんなことにはなってほしくないが、NATOにしてみると日本を味方にすることができる。
日本も断りにくい情勢だ。中国が台湾を攻撃し、日本が巻き込まれる可能性が高くなってきている。アメリカ以外でも味方がいるに越したことはない。何かを確約できなくても、軍事同盟にならなくてもNATOとは協力関係を結ぶであろう。
NATO事務総長が韓国に言った言葉「欧州で起きていることはインド太平洋にとって重要であり、アジアで起きていることはNATOにとって重要だ」をそのまま受け止めるなら、日本はウクライナでの戦争に巻き込まれる。ウクライナ戦に参加するのではない。この先に待っている、三次世界大戦にNATO側として参加するのだ。
歴史の流れというのはこんなものなのだろうか。誰にも止められなくなる。そして、思っていた以上に早く進んでいく。