ウクライナ支援を宣言したドイツ 大統領の発言によるとドイツは平和で豊かな時代を終えようとしている

報道記事:独新国防相、軍隊を強化しウクライナを支援すると表明

[ベルリン 19日 ロイター] – ドイツのピストリウス新国防相は19日、任務を遂行できるよう軍隊を強化することが自分の任務と述べた。引き続きウクライナを支援していく考えを示した。

国防省で行われた式典の後で「今は普通の時代ではない。欧州で戦争が起きている。ロシアは主権国家であるウクライナに残忍な戦争を仕掛け同国を壊滅させようとしている」と指摘した。

「われわれの任務は独連邦軍を強化することだ」と述べ、抑止力、有効性、即応性を高めて引き続きウクライナを支援し続けると表明した。

過去数十年間軽視されてきた軍隊の刷新に取り組み、目に見える成果を上げると強調した。

これに先立ちシュタインマイヤー大統領は「ドイツが長い間豊かな恩恵を受けてきた平和の配当の時代は終わった」と述べている。

ロイター

【コメント】
ドイツがウクライナイ支援へと動くことに決めたようだ。そして軍拡を宣言している。ドイツ軍を強化するようだ。ドイツ軍はずっと弱体化が続いている。数年前には航空機、戦車、潜水艦などどれをとっても低稼働率で、実際に戦える戦力は少なく、訓練もままならないと言われていた。
  航空万能論 2019年11月28日 平均稼働率は20%? ドイツ軍、戦闘機「トーネード」や歩兵戦闘車「プーマ」等の稼働率

平和な時代がつづくとどの国も戦力を落としてしまう。そうでなのは、アメリカやイスラエルといった年中戦争をしている国だ。戦力の維持の視点から考えると、たまに戦争をするのは理にかなっているのかもしれない。日本が過去に、イラクやソマリアに支援に行ったのも国際貢献が目的とされるが、戦時の訓練の一つとも考えられる。

ドイツは軍事力強化に踏み切り、ウクライナの支援をさらに拡大させていく。その先には何があるのだろうか?あまり名前を聞くことはないが、ドイツのシュタインマイヤー大統領は「平和の配当の時代は終わった」と述べている。時代は変わり、戦いが始まろうとしているのだろう。その覚悟をドイツは決めたのかもしれない。時代は変わったというが、自ら次の時代へ進んでいる。

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