
報道記事:中国、日本と韓国でビザ停止 水際強化に対抗措置か
【北京共同】中国当局は10日、日本でビザ(査証)の手続きを同日から停止したと日本国内の旅行会社に通知し、ビザの申請ができなくなった。複数の旅行業界関係者が明らかにした。中国当局は停止の期間や理由を説明しておらず、中国での新型コロナウイルス感染拡大を受けた日本の水際対策への対抗措置かどうか明言はしていない。
また在韓国の中国大使館は10日、中国に行く韓国人に対するビザ発給業務を停止したと発表。
中国外務省の汪文斌副報道局長は10日の記者会見で「中国への差別的な入国制限措置に断固反対し、われわれも対等の措置を取る」と述べた。
東京新聞
【コメント】
ロシアに続いて、中国との亀裂が深まりそうだ。理由が明確ではないが、日本と韓国から中国への入国ができなくなった。新型コロナ対策としての日本の水際措置が原因だとすれば、日本も中国もこの対応を変更することはない。
中国人が日本に来ても来なくても2月、3月は感染者が増える時期だ。中国人はやってくる。そうなると感染者が増えた原因は中国が悪いこととなり、日本の水際対策の甘さも指摘されるだろう。ましてや多くの死者がでるとなるとそれは大問題として扱われる。日本国民からすると中国と日本政府への怒りとなる。日本政府は中国に対して厳しい態度が必要となるのだ。
中国と西側諸国に軋轢が生まれると、中国をロシア寄りにしてしまうであろう。表立って動いていなかったレッドチームとブルーチームの対立構造が鮮明になってくる。そのきっかけ生まれたのだ。きっかけを作っているのかもしれない。
世の中は複雑である。新型コロナウイルスの流行、ロシアとウクライナの戦争、インフレそれぞれが絡み合って、世界は暗黒の時代へと進んでいる。巻き込まれている我々は意外と気が付いていない。1年前と比べてほしい。2年前と比べてほしい。3年前と比べてほしい。私たちが住んでいる世界はずいぶんと変わってしまっている。