
医療が崩壊しようがしまいが死者は発生する
ディーガルは想像を超える死者数を予測している。
ディーガルの世界へ向かう日本の今後3年間の死者数
※ディーガルの予想値を元に筆者推測
2023年 200万人
2024年 800万人
2025年 1410万人
人はいきなり死なず、病気になり、医療が崩壊すると以前に書いた。
だが、医療はある程度の柔軟性を持っている。現実的には病気になろうが、病院に行かなくてもよい人がいる。病院に行くことををあきらめることもできる。助からないようなら、放置することもできる。だが、必ず対応しないといけないのが、火葬、埋葬である。
家族であれ、自治体であれ死体をそのままにすることはできない。ディーガルの予測を元にした筆者推測(根拠なし!)では2025年に1410万人もの死者が発生する。この死者は放置する訳はいかない
日本の火葬場はあまり増えていない
火葬場の数など普段気にすることはないが、資料によると日本の火葬設備は以下である。
平成20年(2008年)
施設数(火葬場の数):1,563
火葬炉基数 :5,298
平成30年(2018年)
施設数(火葬場の数):1,454
火葬炉基数 :5,351
元ネタ 全国の火葬場など
施設数は減っているが火葬炉の基数は変わっていない。能力的には横ばいである。高齢化を迎え、死者数は年々増加の一途だが、まだ、余裕があったのだと思う。
ところが、2025年には死者数は10倍となる。どうやら現時点でも地域によっては火葬場不足のようである。年々死者数が増えているのだ。
いい葬儀 【10日以上?!】待ち時間リスクとは!東京エリアの火葬場事情【火葬場不足】
かならずしも火葬でなくてもよい
多くの人は死んだら火葬にしないといけないと思っていのではないか?灰を海にまくとか、空からまくとか本人が希望する話は聞いたことがある。しかし、どうやら火葬でなくてもよいようだ。
火葬場混雑に要注意!火葬場を予約しないと葬儀ができない?
東日本大震災の際は土葬が行われたということだ。
かといって、東京で多くの人が死んだ場合、土葬する土地はない。火葬場のキャパをはるかに超える1000万人以上の人がなくなった場合、どう対処するのであろうか?
火葬場のキャパが年間200万人だとして1410万人をどうするのか?
あまり選択肢はない。
現実的には次の2択となるだろう。
A.火葬場以外での火葬
B.土葬
80年前の戦争で空襲を受けた日本は一部では薪を使った火葬(火葬場以外)、土葬を行っていた。アニメの火垂るの墓では、焚火程度の木々で火葬をしていた。それと変わらない状況となる。ディーガルの予想する死者がかつての空襲の被害者をはるかに上回る。戦時の空襲では多くが亡くなったが、その数は50万人程度である。ディーガルが予測する死者数は、それをはるかに上回る。
事実上対処のしようがなくなりそうである。ただ、個人では薪を集めることができなくなった現在では、公的に何かを準備するしかない。
可能性のあるのは以下
A.臨時的な火葬設備
火葬能力は低いが、火葬設備を大量生産する
B.臨時的な土葬場所の確保
土地をどこかに確保し、土葬を行う
少なくとも、放置するよりはよい。
ディーガルの予測を前提とすると、なんとかして死体を焼くか、なんとかしてどこかに死体を埋めるしかなさそうである。それを実行するのは生き残って体力のある誰かだ。