
死ぬ前には病気になる
多くの人はいきなり死なない。病気やけがになり治らずに死に至る。ディーガルが予測する大量の死亡者の裏にはそれを上回る病気が発生する。
ディーガルの世界へ向かう日本の今後3年間の死者数
※ディーガルの予想値を元に筆者推測
2023年 200万人
2024年 800万人
2025年 1410万人
2025年の1410万人は現在の1年間の死亡者の約10倍である。この死亡の原因は、まだわからない。ディーガルは何かを前提としているはずだ。だが、日本中が核攻撃を受けない限り、一気に人が死ぬことはなく、病気やけがとなる。
今の病院数では足りないのは明らかである。医者も足りない。かといって、今から増やせるものではない。では、病院に行かなければならない人が10倍になったら何が起こるか推測したい。
何もかもが足りない
病院が持っている設備等は患者数に対して足りなくなる。
・医者
・看護師
・ベッド
・薬
・手術設備
など・・・・・
今の設備で1.5倍まで患者の受け入れができたとして残りの人は医者が簡単に見るだけになるだろう。本来入院しなければならない人のうち6人のうち5人までもが入院できなくなる。6分の1を選ばなければならない。優先順位を決めるトリアージが発生するのだ。
緊急時は継承者は後回しにして、助からない人は諦める。日本にはすでに、植物状態の人や高齢でベッドに横たわることしかできない人が病院や施設にあふれている。この人たちはどのような運命になるだろうか?
イギリスでは自分で食事ができない人(点滴や胃ろうでないと生きることができない)をそのままにしておくというのを聞いたことがある。そのままとは餓死である。これは本人が最も苦しまない方法の一つであり、悪いことではない。人はいつか死ぬのだ。死ぬだけの人のためにベッドを占有するような余裕はなくなってしまう。
医療崩壊では延命措置をすることはなくなってしまう。
救急車が来ない
救急車が足りないことも予想される。常に出動中で、すぐに来なくなる。世界的には数分から数十分で家まで来てくれる日本が特殊である。イギリスは以下の記事では5時間。最近は10時間を超えるのも当たり前らしい。
救急車の出動に5時間!?福祉大国イギリスの信じられない医療現場
致命的なのは薬が足りなくなること
まだ人口減少の原因は見えてこない。戦争で傷病がふえるのか、ワクチンの後遺症であらゆる病気が増えるのか、特定の伝染病が流行るのか。どれにしても、関連して普段はならない病気になっていくと想像できる。
薬は確実に足りなくなる。痛み止めや麻酔までもが足りなくなると、患者は苦痛に耐えなければならなくなる。戦争映画に出てくる野戦病院の状態だ。当然死亡率も上がっていく。
大量死には医者も看護師も含まれる
日本には医者が比較的多いと言われる。だが、その医者も死亡する2410万人に含まれる。患者が増える一方で医者は減っていくことになる。看護師も減る。看病するのは家族となるだろう。2410万人が死亡するとその倍くらいは病気となる人が出てくると思われる。
医者が人間ドックで検診ばかりする余裕はなくなってしまうだろう。逆に日本には人間ドックをしている余裕があると言ってもよい。
医療崩壊とは今当たり前の医療を受けれなくなること
病気になれば病院に行くのが当たり前。年をとれば、体のあちこちにガタが来て毎週病院に行くのは当たり前。そのような当たり前はなくなってしまいそうだ。ディーガルの予測が当たるとしても、それは2025年までにしてほしい。