
報道記事:世界最大のiPhone工場、労働者が脱出急ぐ-コロナ制限措置で生活悪化
中国鄭州市にある米アップル最大の「iPhone」製造工場で、急きょ導入された新型コロナウイルス対策から逃れようと、出稼ぎ労働者らの脱出が始まっている。従業員20万人の多くがこの対策で不自由な生活を強いられている。
Bloomberg
河南省では複数地域の当局者らが、労働者が居住地に戻ってくるとオンラインで明らかにした。iPhoneを受託生産するフォックスコン・テクノロジー・グループの工場で、コロナ対策の厳格な行動制限措置が講じられたためだ。
少なくとも6都市・郡がフォックスコン工場を離れたばかりの労働者に対し、自宅に戻る前に地元当局に連絡するよう求めた。ソーシャルメディアの微信(ウィーチャット)によれば、労働者らは数日間の強制隔離に送られる。
【コメント】
中国でiPhoneの世界最大の工場が止まろうとしている。20万人もの従業員がいるらしいが、新型コロナ対策で住民の行動が制限されたため、逃げ出しているのだという。
20万人もの人々が作るiPhoneは膨大な数であると思う。それらの生産が止まれば、当然販売数も減る。表向きはロックダウンだが、中国によるアメリカ企業への制裁とも言えなくはない。アメリカが中国に半導体の技術輸出を制限し、中国は工業製品を作れなくする。
これは世界中に影響する話だ。物がなくなり、インフレはさらに悪化する。アメリカではクリスマスシーズン前に大量の製品が中国から輸入されるという。モノの移動や取引には時間がかかるので、今頃運ばれているはずだ。それが、今年は少ないという話を聞いた。中国で作れなくなってきているのかもしれないし、アメリカ国民がインフレで購買力を落としているのかもしれない。
貿易が減ると、さらに相手を攻撃しやすくなる。こうして制裁合戦は止まらなくなる。ヨーロッパとロシアのように。中国が台湾を攻撃するのは2022年かもしれないという報道があった。今年は残り少ないので違うと思うが、その下地は急速に整ってきている。