ヨーロッパでLNGが余り出したのは、産業が崩壊しているからではないか？　ドイツの大手化学企業が中国へ脱出　ドイツのエネルギー使用量は減るが経済には打撃

報道記事：BASF は、ヨーロッパの事業で「恒久的な」コスト削減を求めています

［フランクフルト２６日ロイター］ – ＢＡＳＦ（ＢＡＳＦｎ．巨大産業企業のボスが、中国で計画されている事業拡大に力を注いでいます。

化学メーカーのマーティン・ブルーダーミュラー最高経営責任者（CEO）は水曜日の声明で、「欧州におけるこれらの困難な枠組みの状況は、欧州の生産者の国際競争力を危険にさらし、コスト構造をできるだけ早く、また恒久的に適応させることを余儀なくされている。

2022 年の最初の 9 か月間で、BASF のヨーロッパの拠点 (ドイツ南西部のルートヴィヒスハーフェンにある最大の複合施設を含む) の天然ガスのコストは、約 22 億ユーロ (22 億ドル) でした。 ) は、1 年前よりも高くなっています。

スポットガスの価格は、米国の 5 倍から 6 倍高かった、と同社は付け加えた。

これに対応して、生産技術を調整し、価格を値上げし、より高く売れない製品の生産を削減しています。しかし、長期的なコスト削減は避けられません。
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ロイター

【コメント】
BASFは売上高１０兆円を超えるドイツの巨大企業である。その大企業がエネルギー高によりドイツでの生産を縮小し、中国に移ろうとしている。なぜ中国を選ぶのかということはさておき、ドイツの産業空洞化、効力の低下を招く。

BAFEだけでなく、ドイツの製造業はこの半年で一気に崩壊に向かっている。過去の記事にもBASFはじめ産業の衰退を載せている。

一方で、産業の衰退は、エネルギー消費の減少を意味する。最近ヨーロッパのLNGの価格が下落し、あまり出しているとうのは、これが原因かもしれない。だが、物が作れないということは、生産量が減った製品の物価が上がり人々は苦しむこととなる。巨大企業が生産を停止すればその下請け、取引先はもっとダメージを受けるだろう。ドイツだけなく、ヨーロッパ全体で同じことが起こっており、代替する取引先を探すのは困難だ。

遠からず失業率が上がり、物価高の中仕事がなくなった国民がデモを始めるであろう。すでに始まっているようだが。