
報道記事:米国が誇る「第101空挺師団」を80年ぶりにヨーロッパに配備=海外報道
ロシア軍と米国主導のNATO軍との緊張が高まる中、米国は「核訓練」のために80年ぶりに「第101空挺師団」を配備した。複数の英米メディアが報じている。
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24日の英エクスプレス紙によると、米国防総省はNATO同盟国との軍事即応訓練の一環として、第2次世界大戦以来初めて、精鋭の第101空挺師団をヨーロッパに配備した。2週間の各訓練を行うという。
同師団は米国陸軍最強といわれるエリート師団で通称「スクリーミングイーグルス(叫ぶ鷹)」。第2次世界大戦ではノルマンディー上陸作戦、バルジの戦いなど主要な戦いに投入された。
ウクライナの反転攻勢に苦戦するプーチン大統領が核兵器の使用をちらつかせている。一方、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は「ウクライナが放射性物質を含むダーティーボム(汚い爆弾)を使うかもしれない」と主張。ウクライナはこれを否定している。
NATOは米軍のF22戦闘機とイタリア軍のユーロファイター、ポーランド軍のF16とMiG29がポーランド上空で編隊飛行する映像を公開した。ケンタッキー州のフォート・キャンベルを駐屯地とする第101空挺師団は現在、第2次世界大戦以来、初めてヨーロッパに本部を置いた。軍事訓練演習は、ウクライナと接するルーマニアで行われている。ウクライナ国境から1キロ以内の場所だという。
エドウィン・テティス大佐は米CBSニュースに、基本的に師団がウクライナ領土に入ることはないとしているが、「ロシア軍がNATOと軍事衝突した際にはウクライナ領土に進軍する用意がある」としている。
【コメント】
ウクライナではロシアとの戦闘が続いている。ロシアはついに「戦争」と表現したらしい。ウクライナとロシアの戦いであるが、ウクライナはNATO諸国からの軍事援助を受けている。ロシアもイランからドローンを調達している。互いに相手の武器調達を非難している。
ウクライナがロシアに対して優勢となっている状況で、アメリカが隣国のルーマニアで空挺師団が訓練を始めている。秘密事項ではない。これは何を意味するのだろうか?定例の軍事訓練でない以上、意図があるはずである。
NATO(アメリカだけかもしれないが)はウクライナの戦争に介入したいのではないか?かといって、理由を自分から作ることはできない。ロシアは、敵はウクライナだけではなく、NATOをはじめとする西側諸国だと言っている。ちょっとした動きが、NATOとロシアの戦争へのきっかけとなりそうな状態だ。もしかしたら、どちらの陣営もそれを望んでいるのかもしれない。
遠からず、あと数か月でウクライナ問題はロシアとNATOの戦争になりうる。ヨーロッパは今年の冬にはエネルギー不足に対する国民の反発があるのは必至である。すでに大規模デモも発生している。ロシア、アメリカ両国にとって都合の良い状態だ。ロシアはヨーロッパの分裂を願っているはずであり、アメリカはヨーロッパの従属を望んでいる。
ヨーロッパは間に挟まれて散々な状態になるであろう。戦地になるかもしれない。いつも言っているが、これらは仕組まれているとしか思えない。ディーガルの予測は何かのシナリオの結果なのだ。そしてシナリオはどこかに存在し、今実行されている。